多くの人を悩ませている害虫、カメムシ。
見た目はもとよりニオイの面でも、苦手と感じている人は多いんじゃないでしょうか。
ガーデニングや菜園をしている方にとっては、カメムシは大きな悩みの種ですよね。
対策をするにしても、作物や洋服などに殺虫剤を使うのは躊躇ってしまいます。
しかし、カメムシ対策にコーヒーが有効なことはご存じでしょうか。
- カメムシはコーヒーで駆除できる?
- どうすればカメムシが寄ってこないの?
- カメムシ対策はどうしたらいいの?
この記事では、カメムシにコーヒーは有効なのか紹介していきます。
その他にも、様々な対策法をお伝えしていきますよ。
カメムシの生態は?
カメムシの生態を知ることで、効果的な対策をとることができます。
カメムシといえば強烈なニオイという印象ばかりで、その習性などまでは知る人は少ないですよね。
生態や習性を知っていれば、駆除方法や寄せ付けない方法を効果的にとることができますよ。
知っておくべきポイントは、以下の2点です。
- 発生時期
- 習性・好きなもの
次からは、1つずつ紹介していきますね。
発生時期
カメムシの発生時期で、特に多くなるのは10月前後の秋頃です。
基本的にカメムシは、春から夏にかけて山などで過ごしています。
そして、9月~11月の秋頃になると越冬の為に、餌を求めて山から移動を始めるんです。
人里に出てくると野菜や観葉植物、洋服など様々な被害が発生します。
秋になる前に、カメムシに対する準備を済ませておきたいですね。
カメムシは夏に繁殖をしますので、夏が暑いと餌となる草花の生育も良く、秋に大量に発生する可能性が高くなります。
夏が暑い年は、秋に向けてカメムシの対策を万全にしておかなければいけませんね。
習性・好きなもの
カメムシの好きなものは、草花や農作物、他には白いものです。
街灯にカメムシが大量に群がっているのも、その習性のせいですね。
その為、暖かい日に洗濯物をベランダに干しておくとカメムシがついてしまう可能性があります。
また、カメムシは大概の草花を摂食します。
寄り付きやすい植物などはあるかもしれませんが、基本的には種類を選ばず寄り付いてしまいますよ。
ベランダや庭などで菜園をしている場合は、カメムシが寄ってきやすいです。
もし、家庭菜園を行っている場合は、外で洗濯物を干すのは控えた方がいいかもしれませんね。
カメムシ駆除・対策にはコーヒーが効果的
カメムシの駆除・対策にコーヒーの活用は効果的です。
コーヒーには殺虫剤のような化学薬品も含まれていないので、野菜や植物、人体にも安心・安全ですね。
なぜコーヒーが効果的なのかは、以下の理由が挙げられます。
- カフェインが作用して刺激をあたえるから
- 苦味成分がカメムシには刺激となるから
- カメムシにとって苦手な香りだから
コーヒーの苦味やカフェインが、カメムシにとって不快なものなので、寄り付きづらくなりますよ。
カメムシ対策にコーヒーを使うメリットは、以下の通りです。
- 化学薬品を使わないので、人体や作物に無害
- 家にあるもので用意できるから
- コーヒーかすなどの廃棄物を活用できるから
小さい子供やペットがいる家庭ならば、殺虫剤を使うのも躊躇われます。
その点、コーヒーならば安心ですよね。
また、日常的にコーヒーを飲む人なら、家にあるものを活用出来る点も大きなメリットではないでしょうか。
コーヒーを活用する具体的な方法は、以下の2点です。
- コーヒースプレー
- コーヒーかすを置く
1つずつ紹介していきますね。
活用方法①:コーヒースプレー
1つ目の活用方法は、スプレーとして噴霧することです。
コーヒースプレーの作り方は、以下の通りです。
- 通常よりも濃くコーヒーを淹れる
- コーヒーを冷ます
- コーヒーに対して2倍の水で希釈する
コーヒー自体の濃さについては、いつもの1.5倍の豆・粉の量を目安にしましょう。
ただ希釈する際に、濃くしようと水の割合が少ないと、作物がやけてしまいますので注意してください。
使い方は単純で、作ったコーヒー液をスプレーボトルにいれて散布しましょう。
使う際のポイントは、頻度にあります。
- 2日に1回のペースで噴霧する
- 2週間程度を目安に継続して噴霧する
一度の噴霧では、大きな効果を得ることはできません。
継続して行うことで、しっかりと効果をあげることができます。
ただ、コーヒースプレーをすることで、土が酸性になってしまうかもしれません。
作物への影響を見極めながら使用するようにしましょう。
活用方法②:コーヒーかすを置く
2つ目の活用方法は、コーヒーかすを撒くことです。
こちらは単純に、使用済みのコーヒーかすを気になるところに撒くなどしましょう。
ばらまいてしまうと掃除が大変になりますし、土への影響も懸念されてしまいます。
ただ、すでにカメムシが群がっている場合は、大きな効果は期待できません。
その場合は、コーヒースプレーも併用してみましょう。
コーヒーかすはあくまでも、寄せ付けない方法として捉えたほうがいいかもしれませんね。
コーヒーを使用する際のポイント
カメムシ対策にコーヒーを使用する場合、3点のポイントに気を付けましょう。
- 定期的な使用
- 濃度の調節
- 死滅・即死はしない
簡単に説明していきます。
1.定期的な使用
コーヒーの成分が有効でも、すぐに目覚ましい効果があがるものではありません。
定期的に噴霧することで、カメムシを寄せ付けなくすることが重要です。
そうすることで、カメムシが寄り付かなくことが期待できますよ。
2.死滅・即死はしない
コーヒーを使うことで、カメムシが死滅するわけではありません。
即効性がある殺虫剤とは違うので、念頭においておきましょう。
すぐに効果が見えないからといって、途中で辞めてしまうのは勿体ありませんよ。
3.濃度の調節
コーヒーの濃度が濃すぎると、作物や洋服に影響が出るかもしれません。
コーヒースプレーを噴霧することで、作物や土が酸性に傾いてしまう恐れがあります。
農作物の中には、酸性だとうまく育たない作物があります。
また、葉がやけてしまうなどの影響も考えられるので、使用後はしっかりと観察していくことをおすすめします。
コーヒー以外にカメムシを寄せ付けない4つの方法
コーヒー以外でカメムシを寄せ付けない方法をお伝えしていきます。
日常的にコーヒーを飲まない方でも、以下の方法で対策をすることができますよ。
今回お伝えする方法は、4点です。
- ベランダに植物を置かない
- 洗濯物を外に干さない
- ハッカ油を使う
- 唐辛子・タバスコを使う
順に紹介していきますね。
1.ベランダに植物を置かない
1つ目の方法は、ベランダ等に植物を置かないことです。
カメムシにとって、農作物や草花は格好の餌となります。
植物を置かなければ、カメムシが寄り付く大きな原因を1つ取り除くことができますよ。
2.洗濯物を外に干さない
2つ目は、洗濯物を外に干さないことです。
外干しに適している日は、カメムシにとっても活動しやすい日になりがちです。
もし外干しをする場合は、物干し場にネットを張るなど対策を講じましょう。
また、洗濯物を取り込む際にもカメムシがついていないか、入念に確認することをおすすめします。
3.ハッカ油を使う
3つ目の方法は、ハッカ油の活用です。
ハッカ油は、カメムシへの忌避剤として効果がありますよ。
水で薄めたハッカ油を植物や網戸、洗濯物にスプレーしておくと寄せ付けない効果が期待できますよ。
以下の商品は、スプレータイプの天然ハッカ油です。
ハッカ油を薄めてスプレーにしてみても、目詰まりして使えなくなってしまうことがあります。
紹介した商品ならば、すぐに使用できる状態になっていますので、お手入れなどの心配もありませんよ。
4.タバスコを使う
最後の方法は、タバスコの活用です。
カメムシはニオイが強いものを嫌う傾向にあります。
そこで効果的なのがタバスコです。
タバスコには、唐辛子と酢が使われています。
タバスコスプレーの作成方法は、以下の通りです。
- タバスコに対して10倍の水で希釈する
- ガーゼやキッチンペーパーで濾す
- スプレーボトルに移し替える
作成したタバスコスプレーは2日に1度のペースで噴霧するようにしましょう。
2週間程度続けると、一定の効果が期待できますよ。
使用する際は、スプレーが目に入らないように気を付けてくださいね。
カメムシを家に侵入させないためには
カメムシ対策として、家に侵入させないことも重要です。
カメムシは個体にもよりますが、2㎜程度の隙間があれば通り抜けることができると言われています。
侵入を防ぐためにも、以下の3つのポイントに注意していきましょう。
- 帰宅時に着衣にチェック
- 隙間をふさぐ
- 外壁や網戸に殺虫剤・忌避剤
実は、自分で家の中に連れて帰ってしまうケースが、意外と多くあります。
帰宅時には、家に入る前に服にカメムシがついていないか必ずチェックしましょう。
また、ドアなどの隙間はテープなどで塞いでしまいましょう。
家の中でもカメムシに怯えない為に、可能な対策をして万全にしておきましょう。
家の中で見つけた時の駆除方法
カメムシを家の中で見つけてしまった場合は、慎重に対処しましょう。
カメムシは刺激を与えると、悪臭を発します。
悪臭は手や衣服につくと、なかなか取れづらいので、カメムシを刺激せずに対応しなければいけません。
おすすめの方法は、以下の3つです。
- 冷却スプレーを噴霧
- ペットボトルや空き瓶で捕獲
- 粘着テープで捕獲
この中でも、一番おすすめなのが冷却スプレーです。
捕獲をする方法では、何かの拍子にカメムシが悪臭を発してしまうかもしれません。
以下の商品は、効果的に噴射できる冷却スプレーです。
こちらの商品は殺虫成分が入っていないので、家の中でも気兼ねなく使用することができますよ。
カメムシ対策として、家に1つはあってもいいかもしれませんね。
まとめ:カメムシにコーヒーは有効?
夏から秋にかけて大量発生するカメムシ。
観葉植物についたり、家の中に侵入してきたりと、大きな悩みの種ですよね。
そんなカメムシ対策として、意外にもコーヒーが効果的ですよ。
カメムシ対策にコーヒーを使う場合、活用方法は以下の2通りです。
- コーヒースプレー
- コーヒーかすを撒く・置く
2日に1回を定期的に2週間程継続して噴霧すれば、一定の効果が期待できますよ。
コーヒーを使用する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 定期的な使用
- 濃度の調節
- 死滅・即死はしない
気を付けていないと効果が薄かったり、折角の観葉植物が枯れてしまったりしてしまいます。
夏が暑いと秋にはカメムシが大量発生する可能性があります。
カメムシがやってくる前に、万全の準備を整えておきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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